食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

2004-06-01から1ヶ月間の記事一覧

飲料のエナメルに与える影響

Soft drinks, especially non-colas and iced tea, hurt hard enamel CHICAGO (June 1, 2004) http://www.agd.org/media/2004/june/drinks.html 飲料のエナメルに与える影響に関する研究がGeneral DentistryのJuly/August 2004号 に発表 非コーラ・冷たい缶…

スイス議会は100年近く続いたアブサン禁止を廃止することに合意

Swissinfo Thursday 17.06.2004, Parliament has agreed to lift a ban on absinthe that has been in place for nearly 100 years. http://www.swissinfo.org/sen/Swissinfo.html?siteSect=511&sid=5002249 「緑の妖精」と呼ばれるアブサンは、19世紀から20…

ドイツ消費者保護・栄養・農業担当大臣Renate Kunastによるスピーチ

der Bundesministerin fur Verbraucherschutz, Ernahrung und Landwirtschaft, Renate Kunast 17. June 2004 http://www3.verbraucherministerium.de/index-00031B9348C210D1A91E6521C0A8D816.htmlドイツの新しい栄養政策について 今後食習慣が原因となる疾…

「アカネ色素」に発がん性 厚労省が使用自粛呼び掛け

業者に対し製造、販売の自粛を要請、消費者にもアカネ色素が入った食品を食べない よう呼び掛けている 共同通信厚生労働省発表は以下。食品添加物「アカネ色素」に係る食品安全委員会への食品健康影響評価依頼について http://www.mhlw.go.jp/topics/2004/06…

コンフリーについての警告

スタミナ増強などの効果があるとされる健康食品「コンフリー」(別名シンフィツム)を食べた人が、肝障害などの健康被害を起こす恐れがあるとして、厚生労働省は14日、業者に自主回収と輸入、販売の自粛を求めるとともに、消費者に飲食を控えるよう呼び掛…

肥満が最大の問題

英国食品基準庁は他にも面白い「アドバイス」をたくさん載せているので、直接読める方は是非ご覧ください。 もちろん今後もいろいろ取り上げていきたいと思っています。望ましい食事というのは英国人と日本人でそれほど違わないのだけれど、「常識」というの…

子どもが果物や野菜を嫌がったらもう二度と出さないのがいい

間違い 子どもに新しい食べ物を与える時は、食べさせる前に何度か見せた方がいい。子どもにはできるだけ新しい(種類の違う)食べ物を与えよう。子どもが嫌がったら数日後にまた試してみよう。野菜や果物は子どもにとっても重要な食品である。子どもが特定の…

冷たい水を飲むとカロリーを消費するので痩せられる

間違い 冷たい水を飲むのと室温の水を飲むのとは同じカロリーしか消費しない。痩せたかったらライフスタイルを見直すべき。 健康的なバランスのよい食事をして、つまりたくさんの果物や野菜を食べ、デンプン質の食品を主体にして砂糖や脂肪を減らし、もっと…

肉の脂肪にレモンジュースを振りかけると脂肪が溶ける

間違い レモンジュースはビタミンCを摂るのにはいいが脂肪を分解したりはしない。 脂肪を除きたいなら脂肪分の少ない肉を買うか脂肪を切り取るのがいい。

朝食を抜いてもいい

間違い 朝食は重要である。 寝ている間は断食している(fasting)のだから、起きたら断食をやめる(break)ことが必要。 朝食を抜く人は必要なエネルギーを一日の後半で取り戻しているが、ビタミンやミネラルが不足しがち。

甘いお菓子はビタミン豊富

間違い 甘いお菓子は砂糖を大量に含み、ビタミンやミネラルは少ない。 食間にいつもお菓子を食べるのは虫歯の原因になる。ビタミンやミネラル豊富なおやつには、お菓子の代わりに果物を食べるといい。

アボカドは健康によくない

間違い アボカドは単価不飽和脂肪を含み、血中コレステロール量にいい影響がある。健康的な食事のためには飽和脂肪を減らして不飽和脂肪を増やすのがよく、そういう意味ではアボカドはいい。一日5ポーションの果物や野菜を食べることを勧めているが、アボカ…

肉の赤身は脂肪が多く、鶏肉は低脂肪

間違い 目に見える脂肪を取り除くと脂肪量は大きく変わる。脂肪分の少ない赤身は100gあたり4-8gの脂肪しか含まない。 赤身と脂肪をあわせたひき肉では脂肪量は多くなる。また赤身肉や鶏肉の製品であっても、例えばミートパイの皮の部分にたくさん脂肪が使っ…

マーガリンはバターより脂肪が少ない

間違い バターとマーガリンは脂肪の種類が違うだけで脂肪の量は同じ。

植物油(スエット)は牛脂よりいい

間違い ベジタリアン用の固形油は牛脂と同様の飽和脂肪を含む。ベジタリアン用のチーズも同様で、動物由来ではないだけで脂肪成分は同じようなもの。

フルーツジュースは歯に悪い

本当 天然の果物や野菜に含まれる糖類は虫歯の原因にはならないが、野菜や果物からジュースを絞ると天然の糖分が放出されて歯を溶かすようになる。特にフルーツジュースをしょっちゅう飲むのは虫歯の原因になる。しかしフルーツジュースは健康的な食生活の一…

食品中の塩分の多くは食卓で加えられる

間違い 食品中の塩分の75%は加工段階に由来する。食卓で加えられるのは10-15%である。 私たち(英国人)は一日平均約9.5gの塩分を摂っているが、一日6g以下に減らすべきである。

より健康的な食品として、ベジタリアンの料理を選ぶといい

間違い ベジタリアン用の食品には大量の脂肪を含むものがある。特にチーズや油やクリーミーソースをたくさん使っていたりフライだったりする場合は。だからベジタリアン用だからといって必ずしも健康的ではない。実際には肉の赤身は霜降りではないもので余分…

食べ物神話(続きその二)

英国食品基準庁から、まだ続きます。

表示に「低脂肪」や「脂肪を減らした」と書いてあればその製品は健康的

間違い 「脂肪を減らした」という表示は同等のほかの製品より25%脂肪分が少ないという意味だが、こういう商品はもともと脂肪分が多いので「脂肪を減らした」と書いてあってもなお脂肪が多い。また脂肪が少なくなっていてもその代わりに他の成分が入っている…

朝に伝統的な朝食を摂るのは健康的

本当 焼いたベーコンと、ポーチドエッグ、焼いた豆と油を使わないで調理したトマトとマッシュルームにパン。これで健康的で美味しい朝食になる。

健康的な食品は他の普通の食品より高い

間違い 確かに一部の成分には他の製品より高価なものもあるが、そういうものはほんのわずかしか必要ないはずだ。むしろ健康的な食品を選ぶと節約になることも多い。 例えば肉は(そのまま食べるより)安い豆や野菜と煮込むと美味しく健康的な料理になるし、…

健康的な食品を選んで食べるのは難しいし面倒

間違い 脂肪や砂糖の多い食品をたくさん食べたり毎日のように食べたりするのは問題だが、食べられるものはたくさんある。 健康的な食事というのは好きなものを食べるのをやめろということではなく、バランスのとろうということ。 いつもと違うものを食べてみ…

ドライフルーツは生の果物より健康的ではない

間違い 健康的なバランスの取れた食事の一環として、一日5単位の野菜や果物を食べるようにと指導しているが、生でも缶詰でも乾燥品でもジュースでもかまわない(ただし果物ジュースは一日最大1単位にしか数えない)。レーズンなどの乾燥フルーツには糖分や…

食べ物神話(続き)

英国食品基準庁の記事 続き

「良い」食べ物と「悪い」食べ物がある

間違い それだけで「良い」食品や「悪い」食品などというものは存在しない。 大切なのはバランスのとれた食事で、それはデンプンを含むパンやパスタやごはんに野菜・果物、肉・魚・卵・乳製品を組み合わせたもの。

何が健康にいいかという専門家の見解はころころ変わる

間違い 基本的なメッセージはいつも同じ。 例えば脂肪の摂取量を減らすように、とか野菜や果物をたくさん摂りましょうという意見は15年以上変わっていない。 しょっちゅう変わっているように思えるとしたら、それは最新の科学的発見などを評価がまだ定まって…

食べ物神話をすっぱ抜く

英国食品基準庁の解説ページ http://www.food.gov.uk/healthiereating/food_myths/ Q&A形式で食べ物に関するいろいろな噂について解説しています。以下はその内容から