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Scoubidou-Baendern(色つきのビニル製ひも)の取り扱いに注意

Vorsicht beim Umgang mit Scoubidou-Baendern
28.09.2004
http://www.bfr.bund.de/cms5w/sixcms/detail.php/5438
揮発性有機溶剤、危険な柔軟剤及びその他の問題のある物質が含まれる
Scoubidou-Baendernは鮮やかな多色の柔らかいひもで、おもちゃを結んで引きずったり輪を作って遊んだりするのに適していて子どもや若者に人気のある商品である。しかし検査の結果これらに揮発性有機溶剤やカドミウム、フタル酸が含まれることが明らかになり、BfRはこのおもちゃが乳児には適さないという意見である。
Scoubidou-Baendernには45%のフタル酸が含まれ、その多くはDEHP(フタル酸ジエチルヘキシル)又はDBP(フタル酸ジブチル)が使われていた。これらは高濃度で生殖毒性がある。
さらにトルオール、フェノール、2及び1-ブタノールなどの有機溶剤が含まれている。またライトグリーン・紫・黄色・ローズ及びオレンジ色のものにはカドミウムが高濃度に含まれていた。これらの物質がプラスチックに留まっていれば健康上問題はないが、ひもをいじって遊んでいたり間違った使い方をしたりすると(例えば赤ちゃんがなめたり、ブレスレットやネックレスを作ってそれを装用したりすると)体に入るおそれがある。
現時点ではScoubidou-Baendernから柔軟剤やカドミウムや溶媒がどれだけ放出されるかを測定する的確な方法がないため、BfRは最悪の状況を仮定して健康に問題がない場合でなければ子どものおもちゃには適さないと考える。従ってScoubidou-Baendernは乳児が手を触れる可能性のあるものには使わないよう注意を喚起する。
(この記事がプレスリリースで下が評価文書)