食品安全情報blog過去記事

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“ソウル環境連合で発表したタール系色素安全性見直しと赤色2号(Amaranth)全面使用禁止要求に関して (2004.10.19)

http://www.kfda.go.kr/cgi-bin/t4.cgi/intro/hot_issue.taf?f=user_detail&num=98
ソウル環境連合の記者会見によれば、市内で販売されている子ども用のお菓子27製品に対してタール色素の分析を行ったところ、10製品から赤色二号が検出されたとしている。環境連合はタール系色素は消化酵素の阻害作用やアレルギー誘発性があるなどとして赤色二号の全面使用禁止を主張している。
韓国では赤色二号を含め9種類のタール系色素が食品添加物として認可されている。また国際的には日本では12種、EUでは16種のタール系色素が認可されている。
赤色二号については米国が1976年に発がん性の懸念を否定できないとして使用禁止にしているがWHO/FAOでは発がん性がある物質には分類していない。現在米国とタイなどの一部の国を除いたほとんどの国(EU、カナダ、日本など)で使用は許可されている。ADIは1984年に0.5mg/kg bwに設定されている。
韓国での使用状況は1998-2000年の調査で赤色二号はADIの2.0%、黄色4号は0.3%、黄色5号は0.8%と低く、安全性には問題が無い。また2004年以降も食品添加物摂取量調査を計画している。


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