食品安全情報blog過去記事

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豊乳ピルを飲んでいる女性は空手形を鵜呑みにしている 

ASPSの研究では危険な副作用がある
Women taking breast enhancement pills swallow empty promises
17-NOV-2004
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2004-11/asop-wtb111704.php
女性誌には胸を大きくするという錠剤の広告が掲載されているが、それらには本当に効果があるのか?米国形成外科学会American Society of Plastic Surgeons (ASPS)によれば、多分効果はない。ASPSの公式雑誌Plastic and Reconstructive SurgeryR (PRS)に発表された報告によれば、それらは
効果がないばかりではなく危険ですらある。
テレビや雑誌やインターネットで宣伝されている豊胸作用のあるとするハーブ製品は30以上ある。しかしそれらには科学的根拠はない。豊胸ピルは豊胸手術に比べて安全であるとして売り上げを伸ばしている。しかしこれらはハーブサプリメントとして販売されているため安全性や有効性にFDAの審査は受けていない。販売業者はその根拠があると主張するが彼らの主張するデータは歴史上の言い伝えだったり信頼性のない実験だったりする。これらサプリメントの主要成分には他の医薬品と同時に摂取すると危険のあるものもある。
例えばchaste-tree berryの成分は避妊用ピルと相互作用し、コロハFenugreekは血液凝固阻害剤や糖尿病治療薬と相互作用する成分を含む。またdon quaiの主成分は発がん物質である。他に豊胸ピルの成分としてよくあるのはノコギリヤシ、ダミアナ、blessed thistle、タンポポ、野生ヤムイモ、カバ、フェンネルなどである。
ASPSによれば2003年に豊胸手術を受けた女性は254000人以上で、美容整形では二番目に多い。2000年から豊胸手術は20%増加している。