食品安全情報blog過去記事

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ある種のインスタントのお茶に有害レベルのフッ素が検出された

Potentially harmful fluoride levels found in some instant teas
25-JAN-2005
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2005-01/wuso-phf012505.php
セントルイスのWashington University School of Medicine の研究者によるThe American Journal of Medicineの1月号に発表された報告では、ある種のお茶に6.5ppmのフッ素が含まれ、これはEPAによる飲料水基準4ppm及びFDAによる瓶詰め飲料基準2.4ppmより高い。
骨密度が高く脊椎の痛みを訴える中年女性患者の症状の原因を究明する過程で、尿中フッ素濃度が高かったため尋ねたところ毎日インスタントのお茶を通常の二倍の濃さで1-2ガロン(およそ3.7-7.4L)飲んでいたと語った。そこで市販のインスタントのお茶のフッ素濃度を検査したところ、推奨濃度でフッ素を含まない水で作成したお茶に1.0-6.5ppmのフッ素が含まれることがわかった。
お茶の木は土壌や水中のフッ素を蓄積する性質があるため、フッ素濃度の年次変化や季節変化がどれくらいなのかについてはさらに研究する必要がある。
米国では飲料水にフッ素が添加されていることが多く、上限は1.2ppmとされる。
高濃度フッ素摂取は骨の痛み・靱帯の石灰化・棘突起・脊椎融合・関節の動かしにくさなどの症状を示す骨格フッ素症を誘発することがある。