食品安全情報blog過去記事

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個人の味覚の違いは味覚受容体の遺伝的変動と直接関連する

Individual differences in taste perception directly related to genetic variation in taste receptors
21-Feb-2005
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2005-02/mcsc-idi021605.php
Current Biologyの2月22日号に発表されたMonell Chemical Senses CenterのPaul Breslin博士らの研究によれば、苦味受容体遺伝子hTAS2R38の二つのハプロタイプPAVとAVIを発現する培養細胞はアミノ酸置換体への応答が異なる。またPAVタイプが苦味の知覚に関与し、苦味物質PROP及びPTCに対してPAI受容体をホモ接合で持つ人は100-1000分の1の感受性しかない。
ヒトは25種類程度の苦味受容体遺伝子を持ち、各遺伝子は複数の受容体をコードするため全体としてヒト集団には数百の異なる苦味受容体があると考えられ、苦味の知覚には大きな個人差があることを示す。



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