食品安全情報blog過去記事

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米国は無認可組換えトウモロコシが販売されていたかどうかを調査

US launches probe into sales of unapproved transgenic corn
22 March 2005
http://www.nature.com/news/2005/050321/full/nature03570.html
Syngentaは間違って150平方キロメートルに違う種が蒔かれていたことを認めた。
Syngentaは昨年末米国規制当局に、2001年から2004年の間に間違って認可されたBt11ではなくBt10トウモロコシを作付けし、数百トンを生産していたことを報告した。
2004年末にこの事実が発覚してから、米国の科学者はBt10(Bt11とはタンパク質をコードしていない10個程度のヌクレオチドが違う)の評価を行い、安全性に問題はないと結論した。4年間にわたってBt10が作付けされていたのは約150平方キロで、米国でのトウモロコシの作付け面積の0.01%である。
しかしながらこの問題は遺伝子組換え作物のモニタリングに欠陥があることを示し、遺伝子組換え作物の批判者に格好の攻撃手段を与えたことになる。
SyngentaはUSDA/EPAとこの問題にどう対処するか、いつどのようにして公表するか協議を重ねている。
米国では2000年に飼料用トウモロコシStarLinkが間違ってヒト食品用に混入した事件があり、そのリコールにかかった費用は凡そ10億ドルと推定されている。


Syngentaプレスリリース