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塩分の大幅な削減が必要 報告書によればアイルランドの成人の塩分摂取量は必要量の二倍である

Radical Reduction in Salt Required Scientific Report Highlights Irish Adults Consume Double What They Need
05 April 2005
http://www.fsai.ie/news/press/pr_05/pr20050405.asp
FSAIが5日発表した報告書によれば、アイルランドの人々の1日の塩分摂取量は許容量の2倍になっている。
FSAI科学委員会が作成したこの報告書によればアイルランドにおける全死亡のうち41%が心血管系疾患によるもので、50才以上の50%以上が高血圧である。塩分の摂りすぎがその一因と考えられており、1日ティースプーン1杯分の塩の摂取量を減らせば公衆衛生にメリットがある。
アイルランドの成人は現在1日平均10gの塩を摂取しており、塩の推奨食事許容量は4gである。子どもについてのデータはアイルランドにはないが、イギリスのデータからは4-6才で5g以上、7-10才で6g以上と推定される。
食事からの総ナトリウム摂取量の15-20%が調理や食卓で加えられる分、15%が食材そのものに含まれる分、65-70%が加工食品由来と推定されている。特に加工肉/魚とパンが食品由来塩分の50%以上を占める。
この報告書では多数の助言を行っており、以下のようなものが含まれる。
・ 成人アイルランド人の1日の塩の摂取量を6gにすること。
・ 子どもと高齢者向けの食品開発の際には特に考慮が必要で、既存の製品のみなおしも必要である。
・ FSAIは食品製造業者と塩分削減について協調すべきである。
・「低塩分」や「塩分削減」、「高塩分」といった表示を考えるべきである。
報告書本文
Salt and Health: Review of the Scientific Evidence and Recommendations for
Public Policy in Ireland (PDF 468KB)
http://www.fsai.ie/publications/reports/salt_report.pdf



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