食品安全情報blog過去記事

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ワクチンの宣伝をすると反対が強固になるだけかもしれない

Trumpeting vaccination may only entrench opposition
18-May-2005
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2005-05/uot-tvm051805.php
Vaccineの4月号に発表された論文によれば、哲学的にワクチンに反対している人にワクチンの安全性と利点を説明すると反対が強固になるだけかもしれない。
ワクチン接種に反対の97人を二つのグループに分け、一方にはポリオワクチンの利点について根拠に基づいた講義を行い、一方にはポリオに罹患した人の話を聞いてもらった。その前後でワクチンに対する態度を調査した。事前調査では参加者の9%のみがポリオワクチンに賛成、6%がMMR(はしか・おたふく風邪・風疹)に賛成であった。講義の後では25%がポリオワクチンに反対する程度が強くなり、38%がポリオは深刻な病気ではないと考えるようになった。著者はある種の親はワクチン反対の信念が強固であり、医師による説得は逆効果になる可能性があることを知っておくべきだとしている。