食品安全情報blog過去記事

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MTTはニワトリの赤玉卵の魚臭さという世界的品質問題に有効な解決策を開発

MTT develops an effective solution to a worldwide quality problem in hens' eggs which causes fishy odour in brown eggs
http://www.mtt.fi/english/press/050614.html
EU、特に中央ヨーロッパで養鶏業者にとって赤玉卵の魚臭さは大きな問題である。ひどいときには腐った魚のような臭いは調理の後でも残存するため、もし一個でもそのような卵が発見されると全てのバッチが販売できなくなってしまう。この臭いの原因となる遺伝子について、MTTの研究者が位置を決め、この遺伝子の変異が臭い発生の条件であることを発見した。白色のニワトリにはこの変異はなく、この遺伝子変異のあるニワトリが菜種などの臭いの原因となる成分を含む餌を食べた場合に臭いが発生する。原因成分を含む餌を食べた褐色のニワトリの5-10%が臭いのある卵を産む。
この結果を基に、研究者らはニワトリの羽を使ったDNA試験法を開発した。この方法で遺伝子変異のないニワトリのみを選択して交配させることができる。
論文はGenomicsに発表される
Fishy taint in chicken eggs is associated with a substitution within a conserved motif of the FMO3 gene


GAO  United States Government Accountability Office
米国会計検査院報告書