食品安全情報blog過去記事

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第一回国際運動関連低ナトリウム血症協調会合における共同宣言

Consensus Statement of the 1st International Exercise-Associated Hyponatremia Consensus Development Conference, Cape Town, South Africa 2005
Clin J Sport Med _ Volume 15, Number 4, July 2005
http://www.cjsportmed.com/pt/re/cjsm/pdfhandler.00042752-200507000-00002.pdf;jsessionid=CormSS2QfWm7vL5EnzovwKALux2hIGocENmZzW2wX2gZ2waTrtxP!654213914!-949856032!9001!-1
運動関連低ナトリウム血症exercise-associated hyponatremia (EAH)は1985年に初めて報告されたもので、マラソンのような長時間の運動の後で通常135 mmol/L以下の血清又は血漿ナトリウム濃度を示す。症状は最初は嘔吐や頭痛などの非特異的なもので、重くなると脳浮腫により錯乱や痙攣、昏睡、死亡をもたらす。リスク因子としては低体重・女性・4時間以上の運動・走る速さが遅い・レースの経験がない・レース中に飲料をよく飲む・飲むものが簡単に手に入ることである。予防策としてはレース中に飲み物を飲み過ぎないことで、飲料制限などが有効である。