食品安全情報blog過去記事

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出生前の飢餓が統合失調症リスクを増加させる

Prenatal exposure to famine increases risk of schizophrenia
2-Aug-2005
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2005-08/jaaj-pet072805.php
JAMAの8月3日号に発表された論文によれば中国の飢饉の際に産まれた人々は統合失調症リスクが高い。
統合失調症は世界中で生涯リスク約1%のよくある重い精神疾患である。
これまでの研究ではオランダの1944-45年の食糧不足の際に妊娠中だった子どもの統合失調症リスクが2倍であるという報告があった。しかしこの研究では症例が少なかった。
この報告は1959-61年の中国安徽省蕪湖でのデータである。飢饉の始まる前の1959年に産まれたヒトの生涯統合失調症発症リスクは0.84%だったが1960年には2.15%、1961年には1.81%であった。
JAMA. 2005; 294:557・62
JAMA. 2005; 294:621・23



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