食品安全情報blog過去記事

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フィンランド食品局は管理説明書を発行:乳児用ミルクを値引き販売することは禁止されている

National Food Agency publishes control instructions: Marketing and selling of infant formulae at reduced price forbidden
23.08.2005 -
http://a144.bitblit.fi/show_inform.php?inform_id=313&lang=3&back=inform_list.php%3Flang%3D3%26type_id%3D2%26from%3D20050101%26to%3D%23a313
近年乳児用ミルクの販売とマーケティングについて消費者の関心が高い。フィンランド食品局は乳児用ミルクの販売状況について調査を行ったが、規則違反は見つからなかった。しかしながら解釈の問題がいくつか出てきたので、より明確で首尾一貫した対応を取るために当局と販売者向けに説明書を作成した。規制上の変更はない。
WHOは1981年に母乳代替品の販売規則を発行している。この規則は母乳育児を推進することで乳児に安全で適切な栄養を提供するためのもので、乳児用ミルクは適切に販売されなければならない。この基本原則はEC規制や国家レベルでの規制にも採用されている。乳児用ミルクについては組成の表示の必要性に加えて、販売方法にも規制がある。乳児用ミルクの消費者への直接の広告や値引き販売は禁止されている。
フィンランド食品局は乳児用ミルクの販売についての説明書を発行し、インターネットのサイトも更新した。
文書は英語でも提供されている。
販売の際に値段の表示は正確にシンプルに行うべきで、大きく表示することは許可されていない。また陳列方法も消費者の興味を引くようなディスプレイは許されない。
まとめ買いによる値引きも禁止。消費者の電話相談の内容についても組成や正しい調整方法などのみで商品の販売促進は禁止で、子どもの栄養問題については専門家へ相談させること。ミルクの包装に赤ちゃんの写真などを使ってミルクを飲むことが良いと思わせるようなものは使うべきではない。商品の使用方法を表示するのは認められる。専門家を通して消費者に無料サンプルを配布するような行為も違反である。