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新しい報告書によればアメリカ人の口の健康状態は改善している

New Report Finds Improvements in Oral Health of Americans
August 25, 2005
http://www.cdc.gov/od/oc/media/pressrel/r050825.htm
CDCとNIHが発表した報告書によれば、過去10年間でアメリカ人の口の健康状態は改善している。
主な改善項目は永久歯に虫歯のない子どもたちの割合、シーラントの使用率、高齢者の歯の残存率、である。
主要な項目
・6-19才の永久歯に虫歯のある割合が15%減少した。特に白人非ヒスパニックで18%減少した。
・6-19才のシーラント利用率が64%増加した。3人に1人が永久歯の少なくとも1本にシーラントを利用している。
・60才以上の1/4が歯が全くない。前回の調査に比較して20%程度の減少である。
・喫煙者は歯を失う可能性が高い。20才以上の喫煙者で歯が全くないのは14%であり、非喫煙者では4.6%である。
・6-19才の約1/3がエナメル質にフッ素沈着があった。ほとんどは弱いものであったが、変色や斑状の中程度から重度のフッ素沈着は4%以下でみられた。
一方メキシコ系アメリカ人やヒスパニック黒人の子どもで治療していない乳歯の虫歯が多いなど、改善の余地は残されている。健康状態には明らかな人種差・収入による差がある。

報告書全文
Surveillance for Dental Caries, Dental Sealants, Tooth Retention, Edentulism and Enamel Fluorosis United States, 1988-1994 and 1999-2002
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/ss5403a1.htm



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