食品安全情報blog過去記事

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自閉症の少年がキレート療法で死亡

Autistic Boy Dies After Chelation Therapy
August 26, 2005
http://www.acsh.org/factsfears/newsID.624/news_detail.asp
5才の自閉症の少年がキレート療法を受けて火曜日(8月23日?)に死亡した。
キレート療法は急性重金属中毒にのみ認可されている治療法であるが、自閉症児の親による治療目的での利用が増加している。この少年の死因は解剖を待たなければならないが、この悲劇は医療の専門家として無責任な医師によるキレート療法の施術の問題を再度提起する。自閉症児の親は子どもの自閉症がワクチンに使われていたチメロサールが原因だと信じている。実際にはチメロサール自閉症の因果関係は実証されていない。
自閉症の子どもの症状を改善させたい想いの親よりも、そうした必死の親にキレート療法を提供する医師の罪が重い。キレート療法は重大な腎障害や危険な低血圧、心拍数増加、血中カルシウム濃度の低下、出血や血液凝固のリスク増加、免疫応答、不整脈、血糖アンバランス、痙攣、頭痛、疲労、発熱、悪心、嘔吐、消化管症状、喉の渇き、発汗、白血球や血小板減少などの重大な副作用を伴う。


参考
日本では昨年TBSで水銀キレート療法が効くかのような報道がなされ、学会が声明を出している。
http://homepage3.nifty.com/jscn/smsg.html



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