食品安全情報blog過去記事

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ドイツにおける葉酸摂取は不適切

Folic acid intake in Germany is inadequate
2005-09-27
http://www.bfr.bund.de/cms5w/sixcms/detail.php/6847
ドイツでは80-90%が推奨量よりはるかに少ない量しか葉酸を摂取していない。葉酸は特に妊娠前や妊娠中に重要なビタミンである。集団の葉酸摂取量を改善するために小麦粉のような基本食品に葉酸を添加する方法が考えられる。BfRの研究プロジェクトでは小麦粉への葉酸添加を義務づけることが有効であるとの結論を得た。行政機関は小麦粉への葉酸添加義務化を行うべきである。
葉酸の推奨摂取量は成人で1日400microgであるが、ドイツではこのレベルに達しているのは10-20%だけである。妊娠初期の葉酸不足は中枢神経系形成不全を誘発する可能性があり、ドイツにおいては神経管欠損(NTD)の子どもが毎年8000人産まれていると推定されている。胎児に神経管欠損があると診断されたことによる妊娠中絶は毎年約500件である。
米国やカナダ・チリでは小麦粉への葉酸添加が行われており、神経管欠損の頻度の削減に成功している。
BfRは「ドイツ人における葉酸摂取」と題した研究プロジェクト報告書を発表した。
111ページ ドイツ語
http://www.bfr.bund.de/cm/238/Folsaeurevorsorge_der_deutschen_Bevoelkerung.pdf


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