食品安全情報blog過去記事

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食品中残留農薬最大基準と急性毒性

21 November 2005
http://www.bfr.bund.de/cm/218/zusammenhang_zwischen_rueckstands_hoechstmengen_fuer_pflanzenschutzmittel_in_lebensmitteln_und_akutem_risiko.pdf
グリーンピースが2005年11月11日に、スーパーマーケットで販売されている食品の中には全体としてMRLは超えていないが個別に急性参照用量ARfDを超える食品があるという報告書を発表した。
MRLは農薬の起こりうる有害影響から消費者を守るためにリスク最小化の原則に則って設定されているので、MRLを超えたからといって直ちにヒト健康に有害影響が出るというものではない。
一方ARfDについてはヒト健康に有害影響のある可能性があるため、BfRはARfDを超えることは許容できないと考えている。従ってARfDを超えた場合には何らかの対策が執られるべきだと考える。
連邦政府に既にこの問題は認識している。
BfRは基本的ではグリーンピースの報告書に同意するが、子どもの食品摂取量の計算方法などでは同意できないとしている。
参考
グリーンピースドイツによる11月11日の記事
http://www.greenpeace.de/themen/chemie/nachrichten/artikel/supermarkt_weintrauben_klein_lecker_und_zum_teil_extrem_giftig/
問題の報告書
新鮮果物野菜の残留農薬の急性毒性推定
http://www.greenpeace.de/fileadmin/gpd/user_upload/themen/landwirtschaft/ARFD_Bericht_20051111_final.pdf
PDF 12ページ
BfRの記事に反応した11月21日の記事
http://www.greenpeace.de/themen/chemie/nachrichten/artikel/bundesinstitut_unterstuetzt_greenpeace_befund_zu_pestiziden/
いずれもドイツ語


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