食品安全情報blog過去記事

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ネスレとITXのリコール

Nestl and the ITX recall
November 23, 2005
http://www.nestle.com/Media_Center/ITXrecall23Nov05.htm
ネスレは乳児用ミルク製品から微量のイソプロピルチオキサントン(ITX)が検出されたため、5カ国のヨーロッパ市場から200万リットルの製品を回収した。ITXはテトラパック包装由来である。ネスレはこの物質が子どもたちの健康に有害であることはないと確信しているが、予防的措置としてイタリア・フランス・スペイン・ポルトガルギリシャでリコールを行った。
EFSAは検出された量のITXに有害影響はないとしている。この物質はEUで規制されてはいないが食品中に存在することを認められてはいない。
今後ITXが食品から検出されることがないよう、製造方法は既に変更した。


(イタリア裁判所の命令が元らしいけれどイタリア語はわからないので)
この件についてFood e-newsでは
RSSL Food e-news: EDITION 262: 16 - 23 NOVEMBER 2005 http://www.rssl.com/OurServices/FoodENews/NewsLetter.aspx?ENewsletterID=133#0
検出された製品の名前はNidina 1で、リコール対象はこのほかにLatte Mio とMio Cerealiである。製品の包装が行われたのはスペインアストゥリアス州Sevaresの工場である。
ネスレが無害であると主張しているがイタリア農業大臣Gianni Alemannoが乳児への長期投与影響を調べる試験を要求している。EFSAがITXの試験を行うよう依頼されたが、その結果が出るのは2006年4月以降である。
ITX汚染についての最初の報告はRASFF Week 37 2005年9月8日 通知国イタリアスペ
イン産ミルクである。
http://europa.eu.int/comm/food/food/rapidalert/reports/week37-2005_en.pdf


Food e-newsから