食品安全情報blog過去記事

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FDAは製造業者向けに「全粒紛」に関する指導文書を提供

FDA Provides Guidance on 'Whole Grain' for Manufacturers
February 15, 2006
http://www.fda.gov/bbs/topics/news/2006/NEW01317.html
FDAは「全粒紛」という単語を用いる際のガイダンス案を発表した。
「全粒紛」は無傷の穀物と同じ割合で穀物の基本的構成成分である内胚乳や胚芽やふすまが含まれる無傷の・すり潰した・砕いた・薄片にした実や穀物からなるとFDAは考える。穀物としては大麦・ソバ・ブルグア・トウモロコシ・キビ・米・ライ麦・オート麦・ソルガム・小麦・野生米などがある。
一方精製工程で穀物の胚芽やふすまは除去され、食物繊維やビタミン・ミネラルが失われる。
ガイダンス案ではクイックオーツや大麦圧片は全ての成分を含むので「全粒紛」と呼べるが、他の現在広く使われている食品は定義を満たさない。例えばFDAは豆類(大豆)、油脂用種子(ヒマワリの種)、根(クズウコン)など由来食品は「全粒紛」とは考えない。また「全粒紛」と表示できるのはピザ生地が全粒紛のみで作られているピザのみである。
現行では製造業者は「全粒紛10g」といった事実表示ができる。
内容は以下。
Guidance for Industry and FDA Staff
Whole Grain Label Statements
Draft Guidance
February 17, 2006
http://www.cfsan.fda.gov/~dms/flgragui.html


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