食品安全情報blog過去記事

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「シックビル症候群」は不健康な環境ではなく仕事のストレスとサポートの欠如の特徴である

'Sick building syndrome' hallmark of job stress and lack of support, not unhealthy surroundings
22-Mar-2006
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2006-03/bsj-bs032106.php
Occupational and Environmental Medicineに発表された研究によれば、「シックビル症候群」は建物が不健康なものであるというよりは労働環境のストレスとサポートの無さの特徴であることを示唆している。
シックビル症候群は目や頭や鼻や喉や皮膚に影響する症状のクラスターのことで、英国では毎年数百万ポンドの生産性の低下をもたらすとされている。著者らはロンドンの44の建物で働く4000人以上の42-62才の公務員について調査した。その結果女性が男性より症状のある人が多く、年齢とともに有症率が低下した。全体として男性の7人に1人、女性の5人に1人はシックビル症候群の症状の5つ以上があると報告している。有症率の高さは推奨より高い温度、湿度の低さ、空気中の細菌や埃と関連する。しかし換気が悪く一酸化炭素濃度や騒音やカビや揮発性有機化合物の濃度が許容できないほど高くても有症率の低いところもある。
症状と最も関連する因子は仕事の要求水準の高さと職場でのサポートの低さであった。


PMRA カナダ