The Cancer Burden from Chernobyl in Europe
20 April 2006
http://www.iarc.fr/ENG/Press_Releases/pr168a.html
20年前、原子力産業史上最悪の事故がウクライナのチェルノブイリ発電所でおこった。全体の健康影響についてはまだ直接評価できない。
2005年6月にIARCのDr Peter Boyle長官は、この事故のヨーロッパのガン発症に与える影響を調査するための国際ワーキンググループを設立した。その結論はInternational Journal of Cancerに発表された。
Boyle博士は「現時点ではチェルノブイリ由来のガンを直接計測するのは不可能なので、日本の原爆生存者研究から作成したモデルに拠っている。」と述べた。事故から80年後の2065年までに、この事故による甲状腺ガンが16000、その他のガンが25000、ガンによる死亡が16000症例と予想している。甲状腺ガンの2/3とその他のガンの少なくとも1/2はベラルーシとウクライナとロシアの最も汚染の高かった地域で発症すると予測される。
Cardis E et al. Int J cancer. Early view 20/04/2006 DOI: 10.1002/ijc.22037
Estimates of the Cancer Burden in Europe from Radioactive Fallout from the Chernobyl Accident
アブストラクト
http://www3.interscience.wiley.com/cgi-bin/abstract/112595693/ABSTRACT
ついでに
EPIC研究
International Journal of Cancer Volume 119, Issue 1 , Pages 175 182
Fish consumption and breast cancer risk. The European Prospective
Investigation into Cancer and Nutrition (EPIC)
魚の摂取と乳ガンリスクには関係なし
日本人における食事からの食塩摂取と胃ガンの前向き研究
International Journal of Cancer Volume 119, Issue 1 , Pages 196 201
Kentaro Shikata et al
A prospective study of dietary salt intake and gastric cancer incidence in a defined Japanese population: The Hisayama study (p 196-201)
高塩分は胃ガンのリスク因子。特にピロリ菌感染による萎縮性胃炎のある場合は。
PSD 英国
