食品安全情報blog過去記事

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甘い「水の味」が逆説的に甘味阻害因子を予測する

Sweet 'water taste' paradoxically predicts sweet taste inhibitors
23-Apr-2006
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2006-04/mcsc-st042106.php
サッカリンなどの人工甘味料と水が甘く感じることの関係についての報告がNatureに発表された。
甘味料は低濃度では高親和性結合部位に結合して甘味受容体を活性化し、甘味を伝える。しかし高濃度では二番目の低親和性結合部位に結合して甘味受容体を抑制する。
水により甘味受容体阻害部位から洗い流されると甘味受容体が再び活性化して甘味を感じるようになる。水が甘く感じるのは受容体が抑制解除された直接的結果である。
Galindo-Cuspinera, V. et al.
A TAS1R receptor-based explanation of sweet 'water taste'.
Nature, advance online publication, April 23, 2006 (DOI 10.1038/nature04765).


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