食品安全情報blog過去記事

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国際計画を変える可能性のある飢餓に関する5つの驚くべき事実

Five surprising facts about starvation that could change the international agenda
22-May-2006
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2006-05/tu-fsf052206.php
The Lancetの"Viewpoint"に掲載されたユニセフのRainer Gross博士らによる意見。
「るいそう(痩せ)」は体重/身長比が低いことと定義され、その国の子どもの15%以上が痩せの場合危機が宣言される。子どもたちの栄養不良について解析した。
1つめは一般に信じられていることとは違って、アフリカではほとんどの子どもが痩せであるわけではない。アフリカの一部の地域では痩せの増加などがあるが、世界中の痩せの子どもたちの78%はインド、パキスタンバングラデシュにいる。インドだけで約2/3である。
2番目は政情安定が必ずしも子どもの栄養不良を解決しない。
3つ目はHIVは栄養不良には直接関与しない。
4つ目は経済成長や政治の安定が自動的に子どもたちの栄養状態の改善に結びつかない
最後に、痩せの問題は危機の際に限らず継続的にヒトの健康を改善するための対策として取り組まなければならない。
Gross R, Webb P. The Lancet, 2006, 367 (April 8, 2006): 1209-1211


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