食品安全情報blog過去記事

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臭化及びフッ化化合物の調査

Surveys for brominated and fluorinated chemicals
Wednesday 21 June 2006
http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2006/jun/bromfluor
FSAは食品中の臭化及びフッ化化合物の調査結果を発表した。何れの調査でも人々の健康に影響はないことがわかった。


臭化物調査
臭化難燃剤(BFR)は燃えにくいソファなどに使用されている化学物質である。BFRやその他の臭化化合物が魚や他の食品から検出されたという報告が増加しているためこの調査が行われた。
パン・肉・乳製品・卵・魚・ナッツ・緑色野菜・ミルク・ジャガイモを含む英国の食生活を構成する19の食品群について平均的成人の臭化化合物摂取量を推定した。その結果を先の養殖魚や天然魚・魚介類・サプリメントについての調査結果と併せてCOTが評価し、健康上の懸念はないと結論した。


フッ化物調査
パーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)は汚れの付きにくい織物・泡消化剤などに幅広く使用されているが、有害で環境中で壊れにくいことが知られている。臭化物と同様の食品についてPFOSと関連化合物であるパーフルオロオクタン酸(PFOA)を分析した。摂取量推定と同時にどの食品が主な摂取源になっているかを調べた。
PFOSはジャガイモ・缶詰野菜・卵・砂糖・保存食品などから微量検出された。PFOAはジャガイモのみから極微量検出された。
COTは変異原性委員会と発がん性委員会の助言を受けて食品中PFOSとPFOAの毒性を評価しているがまだ最終結論は出ていない。しかしながらこの調査の結果は現在毒性学的な懸念はないと結論している。
調査結果の詳細は以下から


臭化物
Brominated chemicals: UK dietary intakes
Wednesday 21 June 2006
http://www.food.gov.uk/science/surveillance/fsisbranch2006/fsis1006
2003-2004トータルダイエットスタディTDS)で集めた食品群を解析した。
平均的成人の食事からの摂取量は、総ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDEs)については <5.9 ng/kg体重/日、総ヘキサブロモシクロドデカン(HBCDs)については<5.9 ng/kg体
重/日、テトラブロモビスフェノールA(TBBP-A)については<1.6 ng/kg体重/日、臭化ダ
イオキシンについては<0.4 pg TEQ/kg 体重/日と推定された。


フッ化物
Fluorinated chemicals: UK dietary intakes
Wednesday 21 June 2006
http://www.food.gov.uk/science/surveillance/fsisbranch2006/fsis1106
2004 TDS検体を分析した。
平均的成人の食事からの摂取量は、PFOSが0.1 microg/kg 体重/日、PFOAが0.07
microg/kg 体重/日と推定された。高摂取群でそれぞれ0.2及び0.1 microg/kg 体重/日と推定された。