食品安全情報blog過去記事

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ペットフードのカビ毒汚染について

12.07.2006
http://www.bfr.bund.de/cm/208/trockenfutter_fuer_heimtiere_kann_schimmelpilzgifte_enthalten.pdf
穀物は適切に乾燥させて貯蔵しないとカビが生える。カビ毒によりペットやヒトがいわゆるカビ毒中毒と呼ばれる健康障害が誘発される。そのため規制機関は食品や飼料中のカビ毒については規制を設けている。しかしペットフードについては規制値はない。イヌや猫やその他のペット用小動物のカビ毒中毒の報告は稀である。BfRはペットのカビ毒中毒についてリスク評価を行った。
主に種子などを食べる食事内容から、ハムスターやウサギや小鳥は最もカビ毒により病気になりやすい。一方イヌや猫ではリスクは比較的少ない。しかしドライフードを食べているイヌや猫はウェットフードを食べている場合より餌の穀物の割合が高いのでリスクが高い。猫よりイヌの方が餌の穀物の割合が高いので一般的にリスクは高い。しかしながら実際にはペットの病気がカビ毒によるものかどうかを判断するのは難しい。ペットを守るためには餌のカビ毒、特にアフラトキシン濃度を低く保つことが必要である。ペットフード中カビ毒についてはデータも規制もないので適切な規制値が必要である。



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