食品安全情報blog過去記事

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閉経期症状治療に補完・代替医療はほとんど効果がない

Complementary and alternative therapies show little benefit in treating menopause symptoms
24-Jul-2006
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2006-07/jaaj-caa072106.php
Archives of Internal Medicineの7月24日号に発表された論文によれば、閉経期症状を軽くするのに補完・代替医療を使用することに充分な根拠はない。
閉経期症状に約40%の女性が治療を必要とする。ホルモン治療に関する大規模臨床試験WHIの後、乳ガンリスクの増加のため多くの医師や患者が代替法を求めている。
Anne Nedrow医師らは閉経期症状の補完・代替医療による治療に関する70の報告をレビューした。48報はビタミンや蛋白質や食事など、9報はマインドセラピー、1報は整体、2報はリフレクソロジーと磁石治療、10報は漢方やアーユルベーダである。
個々の報告では効果がある可能性を示唆しているものもあるが全体的にはデータの質・量ともに不足である。これらの報告の多くが大きなプラセボ効果を示しており、これはホルモン治療の場合でも報告されている。閉経期症状にはプラセボ効果が高い。サプリメントの効果もプラセボで説明できる。
Arch Intern Med. 2006;166:1453-1465



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