食品安全情報blog過去記事

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7年で問題:コーネル大学は中国のGM綿農家が「二番目の」害虫により経済的利益を失っていると警告

Seven-year glitch: Cornell warns that Chinese GM cotton farmers are losing money due to 'secondary' pests July 25, 2006
http://www.news.cornell.edu/stories/July06/Bt.cotton.China.ssl.html
中国は世界でも早くからボールワーム(綿の実を食べる蛾の幼虫)耐性のGM綿の栽培を始めたが、その農薬削減メリットが失われつつある。その理由は別の種類の害虫が増えて綿を荒らしているからである。Bt綿が導入される前は広域殺虫剤によりコントロールされてきたが、Bt綿により農薬を使用しなくなったため増えた。
American Agricultural Economics Association (AAEA)年次会合でコーネル大学の研究者が発表した。


Natureニュースでも取りあげている
遺伝子組換え綿で昆虫が急増
Transgenic cotton drives insect boom
25 July 2006
http://www.nature.com/news/2006/060724/full/060724-5.html
この記事では米国では中国ほど被害は大きくならないであろうとしている。理由は米国の農家は害虫の数をモニタリングし早期に適切な駆除を行っているからである、としている。