食品安全情報blog過去記事

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米国で非意図的に放出された遺伝子組換え米

Genetically Engineered Rice Unintentionally Released in the US
2006-08-28
http://www.inspection.gc.ca/english/plaveg/bio/ricrize.shtml
2006年8月18日、米国農務省USDAはバイエルクロップサイエンス社の開発した遺伝子組換え米LLRICE601が微量、非意図的に米国内の長粒米中に放出されたことを発表した。
この米は除草剤耐性である。現在LLRICE601がカナダに輸入されたという証拠はない。
発表に先立ちCFIAとヘルスカナダはUSDAとバイエルクロップサイエンス社とも相談してこの事態がカナダの食品や飼料、環境に与えるリスクについて予備的アセスメントを行った。その結果微量のLLRICE601がヒト健康や家畜や環境にリスクとはならないだろうと結論した。
LLRICE601は既に評価されカナダと米国で飼料や食品への使用が認められている別のタイプの遺伝子組換え米LLRICE62と非常によく似たものである。現在LLRICE601がカナダに輸入されたという証拠はないが、カナダ政府はUSDAと協力してLLRICE601の分布についての情報を集める。