食品安全情報blog過去記事

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JNCI vol.98 (18) 日本語アブストラクト

http://jncicancerspectrum.oxfordjournals.org/cgi/data/jnci;98/18/1259/DC1/1
以下引用

腎臓癌の罹患率・治療・そして死亡率
腎臓癌の手術例が過去20 年間増えてきており、それに伴い死亡例も次第に増加している。
Hollingsworth ら(p1331)は、SEER データベースの腎臓癌データを解析し、その罹患率・治療・死亡率を癌のサイズ別に算出した。罹患率と外科手術例の増加の殆どは小腫瘍で説明され、死亡率の上昇は大腫瘍によって説明された。結論として彼らは、小腫瘍が新しい画像診断テクノロジーによってより多く発見され、それが無症状患者でも手術的に除去されるようになってきているが、このことによって腎臓癌による死亡が予防できているわけではないとしている。彼らは、現在の治療パラダイムは慎重に再考されなければならないと論じている。

大豆と乳癌
大豆と乳癌との間の関係に関しては、インビトロや動物レベルの実験で矛盾した結果が得られており、ヒトにおけるデータは乏しい。Messina ら(p1275)は、2005 年に行われたワークショップを基にこの問題を総説している。彼らによれば、大豆食品・イソフラボンと乳癌のリスク・生存率との相関に関する現存のデータは決定的でない。
高リスク女性で癌リスクマーカーを用いた研究を行う事によって、大豆食品の安全性と効果とを検証する必要がある。


EurekAlert(http://www.eurekalert.org/)より