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水産物中動物医薬品残留許容基準拡大

(2006.10.10)
http://www.kfda.go.kr/open_content/kfda/news/press_view.php?seq=1050
食薬庁は、ウナギからのマラカイトグリーン検出や水産物への抗生物質過多使用など水産物の動物用医薬品残留問題で水産物に対する不信が高まったため、「水産物中の動物用医薬品に対する残留基準を拡大」すると発表した。
韓国の全ての抗生物質使用量のうち水産用に販売される抗生物質の量は2003年12%、2005年18%で徐々に増加傾向にあるが、残留基準値が設定されているのは7物質に過ぎない。
このため、安全性に問題があることがわかったため水産用だけではなく全ての食品に「不検出」基準を適用しているクロラムフェニコール、ニトロフラン(代謝物含む)及びマラカイトグリーン以外にも不検出の基準を適用される動物用医薬品を拡大する法案を検討中である。
残留許容基準が設定されている7物質以外の動物用医薬品に対しては、国内使用量・検出履歴・海外情報などを考慮して以下のように順次残留許容基準値を拡大していく。
2006年 アンピシリン、アモキシシリン
2007年 エリスロマイシン、ペフロキサシン、フロロフェニコール、ネオマイシン、テトラサイクリン、ドキシサイクリンノルフロキサシン、スルファモノメトキシン
2008年 スルファジメトキシン、サルファダイアジン、クリンダマイシン、オフロキサシン、セファレキシン、タイロシンなど
2007年までの計画で韓国で使用される抗生物質の大部分である約99%(全使用量218トンに対して215トン)に基準が設定されることになる(現状80%)。
2007年までの計画に含まれていない微量使用抗生物質及び殺虫剤などについては、外国での使用事例・情報などを継続的に収集して至急性が認められる場合には優先的に残留許容基準を設定する。


参考 現行基準設定状況
○魚類及び甲殻類の残留許容基準(7物質)
1.オキシテトラサイクリン : 0.2mg/kg
2.スピラマイシン : 0.2mg/kg
3.クロラムフェニコール : 不検出
4. オキソリニック酸 : 0.1mg/kg
5.フルメキン : 0.5mg/kg
6.シプロフロキサシン : 0.1mg/kg
7.エンロフロキサシン : 0.1mg/kg
○すべての食品に不検出
1.ニトロフラン : 不検出
2.マラカイトグリーン : 不検出