食品安全情報blog過去記事

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米国科学アカデミーIOMによる「シーフードの選択」についてのFDAの声明

FDA's Statement on "Seafood Choices" Report by the Institute of Medicine of
the National Academies
October 18, 2006
http://www.cfsan.fda.gov/~dms/iommehg.html
FDAは米国科学アカデミーのIOMのシーフードの栄養に関する専門家委員会による「シーフードの選択」報告書を歓迎する。FDAは現在この報告書を精査中であるが、いくつかのコメントがある。
・ この報告書は米商務省の米国海洋大気庁の要請により作成したもので、シーフードを食べることによるリスクと利益を調査し、消費者が情報を与えられた上での選択を行うことを助けるための方法を薦めている。
・ シーフードの安全性はFDAの食品安全計画の重要項目である。1990年代にFDAはシーフード由来のハザードを予防・削減するためにHACCPとして知られる科学的システム採用を先駆けて行った。このシステムは今や世界標準である。この報告書では我々のHACCPシステムの成功について言及している。
・ 魚を食べることによる有益な健康影響は近年の研究課題である。
FDANASの報告書で薦めているような多数の対応を行っている。
FDAEPAは2004年に共同でメチル水銀についての消費者向け助言を発表した。
この助言では子どもを生む年齢の女性と小さい子ども向けにメチル水銀のリスクを最小化するための助言を行った。この助言では女性や小さい子どもに、メチル水銀暴露を減らすためにどのような種類の魚をどれだけ食べればいいかの目安を与えながら魚を食べ続けるように薦めている。
FDAの助言は9000以上のメディア報道になり、中には女性専用のものもある。さらに助言についての情報は50以上の保健担当機関に送られた。
FDANASの報告書にあるように、米国の消費者にとってのメチル水銀のリスク評価を行った。さらに魚を食べることによる利益についても検討している。
FDAは妊娠女性や授乳中の女性、小さい子どもの母親やその他の成人について調査を行っている。これらの調査では消費者の魚中メチル水銀についての認知度や食べる量の変化、どうして変化したのかについて調べている。FDAはまた医療関係者や教育者に、彼らが妊婦に魚についてどのような助言を与えているか調査している。