食品安全情報blog過去記事

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薫製魚製品のPAH化合物は許容できる濃度である

PAH compounds at acceptable level in smoked fish products
20.10.2006
2005年は全部で62検体の薫製魚を集めた。種類はニジマス・サケ・バルト海ニシン・シロマス・白身魚・パラス・海洋性パーチ・サバなどで15種類の多環芳香族炭化水素(PAH)について調べた。
最も高かったのは温燻スライスサーモンのベンゾ(a)ピレン 4.1 microg/kgで、他に4つの香りの強い色の濃い温燻製品はベンゾ(a)ピレン濃度が1 microg/kg近かった。一方冷燻製品については1製品の例外を除き0.3 microg/kgを超えるものはない。またベンゾ(a)ピレン濃度が高いものは総PAH濃度も高い。
またPAH濃度測定と同時に施設内の制御方法についても調査した。調査した施設の94%で制御計画があったが、その中にPAH化合物制御が含まれていたのはわずか3%であった。また魚製品のベンゾ(a)ピレン濃度に規制があることを知っていたのは25%に過ぎない。
魚製品のベンゾ(a)ピレン濃度が低かった理由はほとんどの魚が薫製の際には皮をつけたままで、その後皮を剥くので濃度が下がるためであると考えられる。皮付きのまま食べる缶詰シロマス以外は検査の時に皮を剥いている。
調査結果はエクセルの表で提供されている。英語
http://www.evira.fi/attachments/english/food/control_and_entrepreneurs/pah-yhdisteet_kalavalmisteissa_tulokset06_en.xls



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