食品安全情報blog過去記事

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乳業部門へのEU衛生規則の適用

Application of EU hygiene regulations for dairy sector
Friday 20 October 2006
http://www.foodstandards.gov.uk/news/newsarchive/2006/oct/euhygreg
FSAは英国の規制担当機関宛てに、EU衛生規則の適用に関する修正アプローチを説明する文書を送付した。これはECによる英国のある乳業施設で生産されたカードチーズの販売禁止決定によるものである。この決定は10月6日のフードチェーンと動物の健康に関する常設委員会でなされた。また10月18日にブリュッセルで開催された会合ではミルクの抗生物質検査について議論が行われた。委員会は特に全ての抗生物質を検出できる迅速測定法開発の可能性について関心が高かった。さらにEFSAによるチーズ回収のリスクアセスメントを行うと約束した。
英国機関への文書
FSAはその文書において、認可された施設に置いて衛生規則が遵守されていることを確認するために以下のような措置を行うことを明記している:
・ ミルクの抗生物質検査:ミルクの抗生物質スクリーニング検査で陽性であった場合、食品企業には二つの対応方法がある。一つは物質を同定するための化学的確認検査を行ってMRL超過かどうかを確認すること、もう一つはそのミルクを廃棄することである。
・ インターフェースミルク(ミルクと殺菌のための方法に由来する飲料水の混合物。通常チーズや粉ミルクに加工される):こうしたミルクを製造又は使用している業者はその製品が使用目的に適した品質で洗浄成分などの汚染物質を含まないことを証明できなければならない。
・ ミルク容器の破壊:人食品製造原料として牛乳パックやその他の容器からミルクを回収する作業は衛生的に規則に従って行わなければならない。
・ チーズ回収:全てのチーズの回収作業には承認が必要である。チーズの回収に伴うハザードをどのように制御するかを示した食品安全計画が必要である。



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