食品安全情報blog過去記事

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魚中の水銀―妊娠女性への助言

Mercury in fish - advice for pregnant women 30 October 2006 http://www.nzfsa.govt.nz/consumers/food-safety-topics/chemicals-in-food/mercury-in-fish/index.htm
魚やその他のシーフードは全ての人にとって栄養価の高い食品であるが、特に妊娠女性にとってはオメガ3脂肪酸が胎児の中枢神経系の発達に重要であるため重要な食品である。魚は飽和脂肪酸が少なく蛋白質ヨウ素やある種のビタミンの良質な摂取源である。
しかしながらある種のシーフードには胎児に影響を与える可能性のある水銀の問題がある。水銀は天然に環境中に存在しほとんどのシーフードはメチル水銀の形で微量の水銀を含む。ヒトの主な水銀暴露源はシーフードである。幸いなことにニュージーランドで食べている種類のシーフードは一般的に水銀濃度が非常に低い。
この助言と表は、現段階での最良の科学的知識に基づくニュージーランドでのシーフード摂取に関する推奨事項である。この助言に従えば、水銀暴露量を安全域に留めつつ魚を食べることの健康利益を得ることができる。週間摂取量の計算はWHOのメチル水銀摂取安全量に基づき、他の食品からのメチル水銀摂取についても考慮したものである。
モニタリングは現在進行中であるため、表は新しい情報が入り次第更新される。
・何故水銀が問題なのか?
水銀は高濃度では神経系に有害である。ほとんどの人にとって暴露量は問題となるものではなく、体は水銀を排泄するので蓄積も問題ではない。
しかしながら発育中の胎児は水銀の影響を受けやすい。従って子どもを産む年齢の女性には、予防的措置として水銀濃度の高いある種のシーフードを食べ過ぎないように注意するよう助言する。
・妊娠女性が注意すべきことは?
ニュージーランドで普通に食べられている魚やシーフードの多くは水銀濃度に問題はなく自由に食べられる。カキ・イガイ・カツオ・サバ・tarakihi・サケ・サーディンなどの小魚の缶詰などがそうである。トータルダイエットサーベイ2003/04の結果ではフィッシュフィンガーなどのミックス魚製品もメチル水銀濃度は低く、制限なしに食べられる。
妊娠中に注意すべき魚は、長命の大型魚で、これらは週に3-4回(1回約150g)に留めるべきである。これらはビンナガマグロ・クロタチカマス・オレンジラフィーなどである。
ごく一部に妊娠中は週又は2週間に一回以上食べない方が良い、あるいは他のシーフードを食べるなら全く食べない方がよい種類がある。これらにはメカジキ・マカジキ・ マンジュウイシモチ・一部の海底火山による地熱水で育った魚などがある。妊娠女性はカドミウムが含まれるためカキとセイヨウイタヤも制限した方がよい。
授乳については心配しなくて良い。赤ちゃんの水銀暴露に重要な時期は胎児の間で、 一旦産まれてしまえばリスクは非常に低く成人同様であるため、追加の予防措置は必要ない。
・缶詰や調理済み魚は鮮魚よりリスクが高いのか?
高くない。魚の水銀含量は調理や缶詰や冷凍などの加工により変化しない。缶詰用のツナやその他の魚は小さくて短命のものが普通で水銀含量は低い。
・1種類の魚しか食べない場合はどうか?
妊娠女性向けの助言は水銀濃度の高い魚に限られる。もし好きな魚が水銀濃度の高いものだったら食べる量を適量にするか他の水銀含量の少ない各種の魚を食べるかする。
・魚油製品に影響はあるか?
魚油製品やサプリメントは水銀の主な摂取源ではなく、特に制限する必要はない。
・この助言はオーストラリアにもあてはまるか?
オーストラリアには魚種について独自の助言がある。ニュージーランドとオーストラリアでは販売されている魚の種類が違うし、異なる種を同じ通名で呼んでいることがある。

魚の名前については表に掲載されている

(国によって微妙に違う)



FSANZ オーストラリア・ニュージーランド