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放射線障害 英国、ロシア

Radiation poisoning - UK, Russia
02-DEC-2006
http://www.promedmail.org/pls/askus/f?p=2400:1001:9934289288602740971::NO::F2400_P1001_BACK_PAGE,F2400_P1001_PUB_MAIL_ID:1010,35374
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金曜日にアレクサンドル・リトビネンコ氏を殺したのと同じ放射性物質により二番目の男性が障害を受けていることを英国の科学者が発見した。この人はMario Scaramella氏で、2006年11月1日にロンドンの寿司レストランでリトビネンコ氏に接触したイタリア人である。他にリトビネンコ氏と直接接触したもう1人の人の体内のポロニウム210について確認している。彼らの健康状態には心配がある、と英国健康保護省のスポークスマンは述べている。
英国では微量の放射能が12カ所、海外便飛行機などから検出されており、当局はポロニウムは飲み込んだり吸入したり傷口から体内に入ったりしない限り危険はないと述べている。
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アレクサンドル・リトビネンコ氏の成人女性の親族がポロニウム210に暴露されていたが、急性影響はない。尿検査で放射性同位体が検出されたが極微量である。女性は入院していない。
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FBIが捜査に参加。

注記としてポロニウム210について
ピエールとマリー・キュリーがこの元素を発見し、彼らの祖国ポーランドラジウムから命名した。この発見により彼らはノーベル賞を受賞した。彼らの娘イレーヌは、実験室での爆発事故により暴露されたポロニウムが原因のガンで死亡したとされる。彼女がガンを発症するのに事故から15年経っている。しかしながらポロニウム210原因説には疑問もある。
重要なことはポロニウム210は食べたり吸入したり傷口から入ったりした場合に微量で有毒であるということである。この物質による中毒は普通はおこらない。当局の主な懸念はこの毒がどこから来てどう運ばれたのかわからないことである。