食品安全情報blog過去記事

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FDAはイヌの肥満用薬を初めて認可

FDA Approves the First Drug for Obese Dogs
January 5, 2007
http://www.fda.gov/bbs/topics/NEWS/2007/NEW01542.html
FDAはイヌの肥満治療用処方薬としてスレントロールSlentrol (dirlotapide)を認可した。スレントロールは食欲と脂肪の吸収を抑制して体重を減少させる。獣医師が処方する。一般的に理想体重より20%以上重いイヌを肥満と診断する。調査によれば米国のイヌの約5%は肥満で20-30%が過体重である。
レントロールは選択的ミクロソームトリグリセリド輸送蛋白質阻害剤で、リポ蛋白質の合成や血中への放出を阻害する。体重減少作用のメカニズムは完全には解明されていないが脂肪吸収阻害と消化管細胞が脂肪でいっぱいになって満腹信号を送ることによると考えられている。副作用は嘔吐や下痢などである。
ヒトが使用しないように「ヒト用ではない。子どもの手の届かないところに保管すること」の警告と、ヒトが使用した場合の副作用腹部膨満・腹痛・下痢・頭痛・吐き気・嘔吐の引用がなされる。
製造はファイザー

(それでも使おうとするヒトが出るかも?)