食品安全情報blog過去記事

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2007年2月1日の会合の議題

COM meeting 1 February 2007
16 January 2007
http://www.advisorybodies.doh.gov.uk/com/com1feb07.htm
ホルムアルデヒド:全身変異原性についての根拠
http://www.advisorybodies.doh.gov.uk/pdfs/mut0701.pdf
IARCが最近ホルムアルデヒドの発ガン性について検討し、鼻咽頭ガンについては充分な根拠があるとしてグループ1に分類した。しかし白血病についての結論は議論を呼んでいる。そこでこのペーパーではホルムアルデヒドの全身への変異原性についての根拠を検討した。
類似物質としてエタノール摂取によるアセトアルデヒド暴露の評価が行われているので結論を附記する。
ホルムアルデヒドがin vitroで変異原性があることについては概ね認められる。体内で自然にできるホルムアルデヒド約0.1%を超える量の遊離のホルムアルデヒドが吸入暴露などの結果として生じることは非常に難しい。吸入されたホルムアルデヒドによる全身での変異原性を含めたリスクは非常に低いであろう。
COM委員会には追加の実験の必要性などのいくつかの検討事項が挙げられている。

・化学物質混合物の変異原性についてのディスカッションペーパー
http://www.advisorybodies.doh.gov.uk/pdfs/mut0703.pdf
今後の課題として提案された変異原性の相乗作用について、その試験法や知見をリスクアセスメントにどう利用するかなどを検討している。

・ in vivo遺伝毒性の最小有効用量(LED):変異原性の強さのランキングの試み
http://www.advisorybodies.doh.gov.uk/pdfs/mut0702.pdf
比較リスク評価プロジェクトの一環として、化学物質の変異原性の強さをin vivo遺伝毒性試験のLEDで比較することについて検討している。

・ベンズイミダゾール:共通作用メカニズムグループについてのさらなる考察
http://www.advisorybodies.doh.gov.uk/pdfs/mut0704.pdf
農薬や動物用医薬品として使用されている各種ベンズイミダゾール化合物について、 遺伝毒性作用が共通のメカニズムによるとして集団として扱うべきかどうかについて検討している。
数年後にEUが導入を予定している農薬規制では、承認のために複合影響についての考察が要求される。

・Mutagenesisに発表されたTweatsらの論文について
・COM2006年年次報告書案