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ビタミン類:科学は必ずしも政策と一致しない

6-Feb-2007
Vitamins: Science doesn't always match policy
最初のビタミンが名付けられてから約100年、ビタミン類に関する知識は一般人向けに標準化した利益のある助言にはなっていない。
American Journal of Clinical Nutritionの1月号付録に発表された2006年「マルチビタミン/ミネラルサプリメントと慢性疾患予防」と題したIrwin
Rosenbergのプレゼンテーション。
慢性疾患予防のためにビタミンを使用することが良いのかどうかについての科学的根拠は未だ十分ではなく、マルチビタミン錠を摂っているような人々は健康に気を遣っているためそうでない人より健康的であるため疫学調査の結果もビタミン剤のせいではないかもしれない。科学的根拠の乏しさと実際に広く使われていることのギャップを埋めるには、ビタミン剤の規制が必要かもしれない。現在では含量や種類の異なるあまりにもたくさんのビタミン剤製品があって消費者が実際自分がどれだけ摂取しているのかを知るのも難しい。
Rosenberg IH. "Challenges and opportunities in the translation of the science of vitamins." American Journal of Clinical Nutrition. 2007 (January);85(supplement):325S-327S