食品安全情報blog過去記事

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MRL計算についての背景情報

06.02.2007
http://www.bvl.bund.de/DE/08__PresseInfothek/01__InfosFuerPresse/01__PI__und__HGI/PSM/Hintergrundinformation__RHM__Berechnung.html
農薬の最大残留量はどのように計算されるのか?
MRLの設定は数段階のプロセスを経る。BfRのリスク評価や野外実験などが行われる。消費者日って最も重要なのは食品からどれだけ摂取するかで、このためには毒性学的な限界値(ADIやARfD)と計算された摂取量を比較する。この結果、安全性に問題がない場合のみ農薬の使用が認可される。
MRLは法的にはどう定められるのか?
最大量が導かれて消費者にとって安全であるとされた後、BVLがBMELVに許容値を提案する。BMELVはEECやWTOの規制も考慮する。
今後予定されているMRLのハーモナイゼーションとは何か?
近い将来ヨーロッパ内ではほぼ完全にMRLが統一されるであろう。その際にはEECで規定されたMRLは同時にヨーロッパ域内で使用される。現在MRLはEC加盟国が独自の責任で設定しているため、国による規制値の違いが貿易の障壁となっている場合がある。こうした不必要な障害を取り除くため統一基準が提案されている。新しい規制値も安全性について考慮して決められるため、このことが消費者にとって問題となることはない。MRLの数値が大きくなることは農家が農薬をたくさん使うことを意味しない。これは各国での農業の実態を考慮して決められる。