食品安全情報blog過去記事

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EWG
缶詰食品に危険な量の先天性欠損と関係する化学物質
Chemical linked to birth defects found at unsafe levels in canned food
WASHINGTON, March 5
http://www.ewg.org/reports/bisphenola/newsrelease.php
環境団体EWGによるプレスリリース。
缶詰食品中のビスフェノールAを測定した。97検体中55検体から検出された。

*注
検出されたのは平均10 ppbくらい 一番高かったもので385 ppb
これまでの報告と大差ない

EFSAの最新TDI 0.05 mg BPA/kg体重で計算すると、体重50 kgの場合TDI相当量は2.5 mg
385 ppb = 385 microg/kg =0.385 mg/kgだから、2.5 mgのBPAを摂るには6.5kg食べないといけない。この缶詰はチキンヌードルスープ。
EWGはBPAは0.0001 microg/kgで危険だと主張している(EFSAのTDI の50万分の1)


しかしここで何故か日本の会社は対策をとってBPAを減らしたと褒められている
Companies reduced BPA exposures in Japan
http://www.ewg.org/reports/bisphenola/part7.php
ポリカーボネートの給食食器をメラミンなどに変えたり缶のコーティングを変更したりし、元々低かったBPA暴露量がさらに減ったと。
当時の日本社会の熱狂はそれだけ特異だったということなのだろう