食品安全情報blog過去記事

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ファストフードレストラン協議会はトランス脂肪削減に協力することに同意

Quick Serve Restaurant Roundtable agrees to work on reducing transfats
12 March 2007
http://www.foodstandards.gov.au/newsroom/mediareleases/mediareleases2007/12march2007honchrist3488.cfm
オーストラリアファストフードレストラン産業協議会は、9月までの予定で製品中の人工トランス脂肪を除去する計画案を作成することに同意した。保健省副大臣のChristopher Pyneはこれを歓迎する。
トランス脂肪の摂取と心疾患リスクには関連がある。他の多くの国と違ってオーストラリアではトランス脂肪の摂取量は少なく、一日のカロリー摂取量のわずか0.6%がトランス脂肪由来である。ニュージーランドでも同様0.7%で、WHOによる推奨値より低い。しかしながらさらにそれを削減することができる。
食品中のトランス脂肪を削減する際にはバランスのとれた食事の中で削減することが重要である。例えばトランス脂肪の代わりにパーム油や牛脂や豚脂などの飽和脂肪を使用するのは望ましくない。



オーストラリアは日本並みにトランス脂肪摂取量が少ない割にはCHDは比較的多い
http://www.heartstats.org/temp/Tabsp1.5spmenspweb06.xls
男性のデータ 10万人あたりのCHD死亡率
2000年でオーストラリア 144
日本 54
USA  216 カナダ163よりは少ないが
「地中海ダイエット」のイタリア 108
「フレンチパラドックス」のフランス 82
ドイツ 177

こういう数字を見るとオーストラリアのトランス脂肪削減策は効果があるかどうか微妙な感じで、成り行きを見守りたい・米国のトランス脂肪削減は良くてもオーストラリア並みになるかどうかか。