食品安全情報blog過去記事

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健康統計への健康的な懐疑を促進する

Promoting healthy scepticism of health statistics
15-Mar-2007
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2007-03/l-phs031407.php
「毎年600万人の子どもたちが飢えにより死亡している」といった類のニュースの見出しがよくあるが、多くの読者はその情報の質を適切に評価したり解釈したりできない。The Lancetの今週号の健康統計に関する論文で報告されている。
政治家や施策立案者や公衆衛生専門家は、いろいろな情報源からの疾患推定を根拠に複雑な決定を行うが、多くの情報は巧緻な推進者により宣伝されているものである。健康政策や計画を作るには有病率や死亡率にどのような統計が使用されているかを理解することが必須である。
人々が、世界の公衆衛生統計により情報を与えられた上での決定をできるようにするために、Robert E Blackらは健康推定がどのようになされ、それをどのように評価し解釈すべきかについて説明している。推定値は機関と独立した技術者によるものの方が信頼性が高い。推定値を作成し伝えるための基本原則と、政治家がそれを解釈する技術の改善努力が必要である。良い政策はデータの作成や推定を行った者と、それを政策決定に使った者の両方の責任においてなされるものであろう。
The Lancet 2007; 369:956-963
Interpreting health statistics for policymaking: the story behind the headlines