食品安全情報blog過去記事

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科学者が薬物の有害性ランキングを考案

Scientists devise ranking table for drugs
23 March 2007
http://www.nature.com/news/2007/070319/full/070319-15.html
英国政府に依頼された科学者による各種薬物の濫用による有害性ランキングがLancetに発表された。
この新しいランキングでは、煙草と酒がヘロインより下大麻より上になっている。
酒や煙草の社会的使用は現在ではあまりにも定着して変更が困難であり、薬物政策決定には科学以外にも影響する要因はたくさんあるが、研究者はこの知見を元に議論が促進されることを望んでいる。
The Lancet 2007; 369:1047-1053
David Nutt et al.
Development of a rational scale to assess the harm of drugs of potential misuse


EurekAlertでも
濫用薬物の新しい「有害性ランキング」
A new 'matrix of harm' for drugs of abuse
22-Mar-2007
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2007-03/uob-an032207.php
Lancetに発表された研究で、薬物は現行の英国法によるABC分類ではなく有害性の大きさによって分類されるべきだと提案している。
図が掲載してある。
ランキングは以下の順。()内は現行の分類。
ヘロイン(A)
コカイン(A)
バルビツール酸(B)
ストリートメサドン(A)
アルコール(分類無し)
ケタミン(分類無し)
ベンゾジアゼピン(C)
アンフェタミン(B)
煙草(分類無し)
ブプレノルフィン(C)
大麻(C)
溶剤(分類無し)
4-MTA(A)
LSD(A)
メチルフェニデート(B)
蛋白同化ステロイド(C)
GHB(C)
エクスタシー(A)
アルキル硝酸塩(分類無し)
カートKhat(分類無し)