食品安全情報blog過去記事

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小さな磁石は子どもを傷つける;CPSCは保護者に対しより強い警告を発表

Small Magnets Are Injuring Children; CPSC Releases Stronger Warning to Parents
April 19, 2007
http://www.cpsc.gov/cpscpub/prerel/prhtml07/07163.html
磁石付きのおもちゃの数が増えるにつれ子どもたちの重大な傷害の数が増えている。CPSCはいろいろなおもちゃから磁石がとれたという苦情を数百件受け取っており、少なくとも33人の子どもが磁石を飲み込んで緊急手術を受けた。さらにシアトルの20ヶ月の男の子が死亡している。
33症例の年齢は10ヶ月から11才で、3才以上の男の子が多い。全員が3-19日入院している。CPSCの評価したほぼ全ての症例で腸管に穴が空いている。
おもちゃから外れた磁石を飲み込んだ以外に、子どもの舌につけた磁石のジュエリー(舌ピアス)を飲み込んだり磁石付きのおもちゃそのものを飲み込んだりして腸管に穴が空いた症例、磁石の鼻ピアスで鼻腔壁に穴が空いた症例がある。
去年CPSCは磁石の落下に関する800万点以上の製品についての5回のリコールを行い、秋には保護者向け警告を発表しているが磁石の誤飲による事故が起こり続けている。
もし磁石や磁石製品を二個以上又は磁石と金属を誤飲すると、腸壁を挟んでくっついて穴を開けたり中毒や感染症になり死亡することもある。
CPSCは製造業者や関係者と子どもたちを守るための対策を行っており、新しい任意の基準が3月15日に承認された。さらに来年は追加の基準を検討する。