食品安全情報blog過去記事

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煙草とアルコールが独立して頸部と頭部のガンリスクを増加させる

Tobacco and Alcohol Use Independently Increase Risk of Head and Neck Cancer
15 May 2007
http://www.iarc.fr/ENG/Press_Releases/pr177a.html
JNCI 5月16日号に発表された論文(昨日紹介済み)。
この研究によればアルコールを飲まないヒトの頸部と頭部のガンの1/4が喫煙によるものである。
頸部と頭部のガンの少なくとも75%が煙草とアルコールの組み合わせによるものであるが、煙草とアルコールそれぞれの寄与については不明であった。新しい研究はこれらの個々の要因を解明することを試みた。
IARCのMia Hashibe博士らは飲酒しない喫煙者と煙草を吸わない飲酒者の頸部と頭部のガンリスクを調査した。
喫煙は飲酒しないヒトの頸部と頭部のガン、特に喉頭ガンのリスクを増加させ、約24%が煙草が原因であった。飲酒も頸部と頭部のガンのリスクを増加させるが、主に毎日3杯以上飲む人においてであった。喫煙しない人の頸部と頭部のガンの約7%がアルコールによる。