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EPAは新しい農薬スクリーニングにより公衆衛生と環境保護を前進させる

EPA Advances Public Health and Environmental Protection with New Pesticide Screening
06/11/2007
http://yosemite.epa.gov/opa/admpress.nsf/be9354c9b783ef00852572a00065593f/e060e332184fa861852572f7005dc70f!OpenDocument
内分泌攪乱物質研究のリーダーとして、米国EPAは農薬の内分泌系への影響をスクリーニングする最終段階に入った。EPAは新しいスクリーニング計画により評価される73農薬のリスト案について意見を募集する。
この候補農薬リスト案は、ヒトや環境への暴露の可能性を根拠に選別したもので内分泌攪乱作用があるというわけではない。スクリーニングの目的は、これらの農薬が内分泌系に有害影響があるかどうかを決定することである。このリストは内分泌攪乱物質の可能性がある物質のリスト案ではない。
EPAの農薬及び有害物質予防副行政官のJim Gullifordは、「内分泌攪乱物質研究のリーダーとして、EPAの科学的アプローチによりこの新しい試験方法で得られたデータは包括的で最良の科学的根拠のあるものになるであろう。EPAは質の高い科学的研究と協力により公衆衛生を守り続ける。」と述べた。
内分泌攪乱作用を検出するするための有効なスクリーニング法作成には数年に渡る公開での科学的共同作業を必要とした。こうしたアプローチはこの新しい検査法により得られたデータが包括的で科学的なものであることを保障する。
この分野の科学は進歩し続けているが、EPAの目的は公衆衛生の保護である。本日発表したリスト案は検査対象化学物質の最初の一群である。
食品品質保護法(FQPA)の元に義務化されたEPAの内分泌攪乱物質スクリーニング計画は、有効な試験法とその他の科学的情報を使用してある物質が内分泌系に影響するかどうかを決定するためのものである。FQPAにより全ての農薬は検査される。今回のリスト案は最初のものである。
EPAのリスト案は、ヒトに暴露される可能性の高い、活性があるものも無いものも両方含む農薬成分に焦点を絞った。食品や水、住居、職業暴露などからヒトが暴露される可能性のあるものを優先的に評価する。農薬に含まれる活性のない成分については生産量の多い、ヒトや環境中に検出される物質を優先的に評価する。
リスト案は以下から
Overview of the June 2007 Draft List of Chemicals for Initial Tier 1 Screening
http://www.epa.gov/endo/pubs/prioritysetting/listfacts.htm
意見募集は90日間
ちなみに検査法については
Assay Status Table
http://www.epa.gov/endo/pubs/assayvalidation/status.htm