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FSANZはGM食品の安全性評価について考える研究会を招集する

FSANZ convenes workshop to consider the safety assessment of GM foods
14 June 2007
http://www.foodstandards.gov.au/newsroom/updates/june2007fsanzconvene3592.cfm
FSANZはGM食品全体の安全性評価における動物での混餌投与試験の役割についてのガイダンスと推奨事項を作成するための専門家委員会を設立した。この委員には植物生物学、毒性学、医学、獣医学、リスクアセスメントの専門家が含まれる。FSANZはGM食品の安全性評価においてこの委員会からの助言を考慮する。
背景
FSANZはオーストラリアとニュージーランドで販売される前のGM食品の安全性評価を行っている。2000年以降、トウモロコシ・綿実・カノーラ・大豆・テンサイ・ジャガイモなど33のGM食品を認可してきた。
我々のGM食品の安全性評価は、通常食されている食品との比較に基づくものである。遺伝子挿入による意図しない変化を含む新しい遺伝子の産物や、アレルギー性や毒性などの変化を含む組成の変化などを検討している。この方法はWHO/FAO、OECD、Codexなどで最も現実的と見なされている方法である。
現時点ではGM食品申請の際に動物での混餌投与試験は一般的には要求されていない。食品添加物や加工助剤や農薬などの安全性については動物での高濃度長期間投与試験をもとに安全性を評価しているが、この方法を食品そのものの評価に使うことは困難である。
長期混餌投与試験研究会
FSANZは最新の科学や規制状況を反映するよう、定期的に安全性評価の方法を見直している。この見直しの一環としてGM食品の安全性評価における動物での混餌投与試験の役割についての研究会を主催する。
専門家委員会の委員長はBrian Priestly教授である。また委員には先のオランダ食品獣医研究所の食品安全毒性主任アドバイザーのKnudsen博士がおり、彼は最近ECから資金提供を受けて齧歯類での90日間混餌投与試験を用いたGM食品の安全性評価方法の開発を研究しておりその知見を発表して検討する。
この委員会の報告書や助言はFSANZのウェブサイトで公表される予定である。