食品安全情報blog過去記事

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リビアにおける白昼の決闘

High noon in Libya
17 July 2007
Declan Butler
http://www.nature.com/news/2007/070716/full/448230a.html
今週もう一つの危機的局面を迎えたリビアの6人の外国人医療従事者の死刑判決問題について、Natureの記者が彼らを助け真実を明らかにするための科学者の努力について報告する。
1993年のノーベル医学生理学賞受賞者Rich Robertsはリビアでの死刑判決について、医療従事者が無実であるという科学的根拠が如何に無視されているかにショックを受け、困難な関与を開始した。Robertsは最終的にムアマル・カダフィ宛の公開書簡に120人のノーベル賞受賞者の署名を集めた。
昨年の秋にはNatureもAAASなどの科学界や人権団体に活動を求めた。HIVの専門家であるRobert GalloらもScienceに文書を発表して賛同した。政治的、科学的活動(感染が医療従事者らによる意図的なものではないことを証明する)が各国で行われた。12月19日にはリビアで再度死刑判決が出された。2007年1月1日にブルガリアEUに加盟し、EUとしても対応した。
6月初めには事態は急展開し、裁判所は死刑を支持するがさらに上位の政治的機関が死刑を却下するであろうと予想された。医療従事者が犯人であると伝えられてきた患者の家族にはカダフィ財団を介して一人あたり100万米ドルの補償が支払われる。資金の出所は不明である。
Robertsにとってこの経験は科学者は人権のためにできることがあるということを確信させることになった。
(大幅に省略)