Natureニュース
Mobile telephone masts 'do not cause illness'
Michael Hopkin
25 July 2007
http://www.nature.com/news/2007/070723/full/070723-8.html
電磁場による症状に根拠はみつからなかった
電磁波過敏症だと主張する数十人の人々を対象にした英国の研究者らによる研究では、携帯電話からの信号と症状との関連は見られなかった。
この研究の参加者は電磁波暴露を受けているかどうかわからなかった。
この結果は、彼らが携帯電話のせいだと主張している多くの症状−吐き気・頭痛・風邪のような症状−は他の原因によることを示唆する。この研究を主導したエセックス大学の心理学者Elaine Foxは、彼らの問題は心理的なものであることを示唆している。
感受性試験
概ね4%のイギリス人が携帯電話や他の電子機器からの電波に影響を受けると主張している。Foxは携帯電話の電波でいろいろな症状が出ると主張する44人とそうでない114人に対して検査を行った。彼らは実験用に作った通常の信号及び3G’信号を送る偽物の送信機を使った。
この送信機は50分間電源を入れると伝えられた場合には「感受性の高い」人々は不安や不快を訴えた。しかし送信機が今oオンかオフかを尋ねられると44人の「感受性の高い」人のうちわずか2人だけが6回中4回正解を出しただけであった。対照群では5人が成功した。また彼らの報告した症状、心拍数、発汗などは送信機の電源のオンやオフとは関係なかった。
EHPに発表された。
オープンアクセス
Stacy Eltiti et al.
Does Short-Term Exposure to Mobile Phone Base Station Signals Increase Symptoms in Individuals who Report Sensitivity to Electromagnetic Fields? A Double-Blind Randomised Provocation Study
http://www.ehponline.org/members/2007/10286/10286.pdf
（4%ってすごい。マスコミが騒ぐから「患者」が出るんだろうな）
