食品安全情報blog過去記事

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グアガム汚染 8月6日の状況

06/08/2007
http://www.afsca.be/home/home/doc07/2007-06-08_Gomme-guar_fr.pdf
RASFFにより通知されたインド産でスイスの二つの会社が輸入した、又はスペインとドイツが直接輸入したグアガムに、木材処理用でEUでは禁止されているペンタクロロフェノールと許容量の最大約500倍のダイオキシン類が含まれリコールされた件について。
この天然に植物から抽出されるガムは加工して希釈されて増粘剤などとして多くの食品に使用されている。
食品企業団体(FEVIA)と協力してインド産のグアガムを使用した可能性のある製品を追跡している。既に多くの製品が同定され現在調査中である。


ちなみにスイスの会社のひとつはUnipektin
以下は同社のプレスリリース
8月7日の更新情報
INFORMATION UPDATE PER 6.AUGUST 2007
6.8.2007
http://www.unipektin.ch/news/item.asp?nid=68
UNIPEKTIN AGの専門家はここ数日インドの生産地と製造工程を検査している。
India Glycols社で詳細な鑑査が行われた。検体が採取され検査が予定されている。評価した工程管理や構造からは汚染源についての結論は出せなかった。さらに使用されたドラム缶や水、洗浄剤などについても調査する。
調査の目的はPCPダイオキシンの汚染源の同定である。
India Glycols社によるグアガムの加工はダイオキシン汚染がみつかってから直ちに停止している。


グアガムのダイオキシン汚染についてのFAQ
FREQUENT ASKED QUESTIONS IN CONNECTION WITH THE DIOXIN CONTAMINATION IN GUAR GUM
3.8.2007
http://www.unipektin.ch/news/item.asp?nid=66
1. 汚染されたグアガムの量は?どれくらい回収されどれくらい加工されたのか?
現在正確な量はわからない。調査は進行中である。全ての顧客からの回答がまだ得られていない。
2. グアガムはどのような製品に加工されたのか?
食品製造業者はグアガムを肉・乳・デザート・デリカテッセン製品に少量加える。われわれは最終製品の正確な組成を知らない。
3. 既に加工された製品は回収されたのか?
国の検査室の評価によればグアガムは高度に希釈されるため消費者にとって急性の健康リスクはない。全ての取引先には情報を伝えており、汚染製品がさらに加工されることはないであろう。
4. 汚染グアガムを提供した業者とはどれだけ長く取引してきたのか?
この業者とは2年間の取引経験がある。しかし主要な供給業者ではない。他の供給業者からの製品についても検査を行ったがこれまで汚染は見つかっていない。
5. なぜもっと早く汚染が見つけられなかったのか?
我々のリスク分析と品質管理に基づき、この原材料についてはこの種の物質のチェックをする必要はなかった。植物由来の低脂肪製品はこのリスクのカテゴリーに入らない。
6. このダイオキシン汚染はどういう意味があるか?
この事件については全く申し訳ない。我々にとって環境保護と製品の安全性は非常に重要である。我が社で製造した製品に汚染があったとは!この問題をできるだけ早く解決するのが、原因を突き止め将来の対策をとるのが、我々の責務である。
7. 今後同様のことが再発しないように原材料チェックを厳しくするか?
我々は原材料の入手や加工にはいつでも最善を尽くす。現在は汚染の原因を追跡中である。その後必要な対応を決定する。緊急対応として全ての原材料についてこれら物質の検査を行う。
8. ユニペクチンの推定損失は?顧客対応は?
現時点では損失額を明らかにできないが影響はある。顧客も、我々自身も原材料の汚染は非常に心配している。幸い多くの顧客からは理解と継続的協力が得られそうだ。